2017年12月05日

ペットとの別れに備える〜ペットロスを重くしないためにA

 A ペットに過剰に依存せずに、ほどよい距離を取る
 ライフスタイルがペット中心になりすぎている方や、世話や介護でペットを献身的に支えることによって自らを支えている人の場合などは、死別により人生の目標を見失いアイデンティティ(自己の同一性)の危機を迎えることがある。
 すなわち自分は何者なのか、何のために生きるのかなどがわからなくなって陥る自己喪失の危機である。飼主のなかには、うちの子とともに楽しく暮らすことを生きる目標にしている人もたくさんいる。
 ペットロスとは、その理想とする目標が危機に瀕することであり、幸福のイメージや自分は良い飼い主であるという自己イメージを失うことでもある。
 この喪失感がひどく強い方の場合には、その背景にペットへそそぐ深い愛情とともに強い依存性があると考えられる。ペットは飼主に依存しなければ生きて行けない存在だが、飼主のほうはペットに過剰に依存せずに精神的に独立していなければならない。
 英語圏では、飼主のことを「イヌのオーナー(所有者・持ち主)」the owner of a dogとか、「ネコのマスター(主人・支配者)」the master of a catなどと呼ぶが、このような表現の背後には、個人として自立した人間がつねに上位に立って徹底して動物をおとなしく飼い馴らした者を飼主というのだという主張が色濃く流れているように思う。
 これは家畜と長年暮らしてきた民族であれば、すんなり受け入れることができるが、畜産民を経験してこなかった日本人には、容易に理解することができない。
 目下のところ、日本では欧米のペットの飼養形態のうわべのみを取り入れて、ペットの室内飼育が急速な勢いで進行している。それに伴ってペットがうちの子になり、家族の一員となることによって人間と同等に扱うような風潮も出始めている。そこでは、人間と動物の境界や、飼主とペットの境界も不明瞭であいまいなものとなってきている。
 また、そういったことを原因とする人間とペットの関係上の問題や病理もさまざまに浮上してきている(この場合、飼主と家族の境界があいまいだったり、両者が遊離していることからペットに問題が起こることもある)。
 よって、飼主は日ごろからペットとほどよい適度な心の距離をとるなどして、常によい関係を意識して築く必要があるといえる。
posted by IT難民 at 06:59| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする