この場合、協力してくれる別の獣医師や弁護士などの存在が欠かせない。手術を担当した獣医師に「注意義務違反」があったかどうかを検討する必要があるからだ。
もしも原因が獣医師の診療や手術によるものだと説明できる場合、それが一般的な獣医師の医療行為のレベルに比べて、劣っているかどうかを考える。これが「注意義務違反があったかどうかを問う」ことになる。
過去の判例では、獣医師の過失を認めた例と否定した例の両方があるそうで、医療過誤であることを認めさせるには、相当の因果関係があることを立証する必要がある。認めた場合は、損害賠償請求となり、慰謝料が支払われる。