2019年11月01日

狂犬病予防注射をしないと法律違反になる

先日、飼い犬に狂犬病予防注射を接種しなかったとして、飼主に罰則が科されたことがマスコミで大きく取り上げられた。 狂犬病予防注射は法律で義務付けられた予防接種であるため、特殊な場合を除いて予防注射を接種することが飼主の義務とされている。
 狂犬病は、 狂犬病は、犬あるいは動物だけの病気ではなく、人を含めた全ての哺乳類が感染し、発病すると治療方法がなく、悲惨な神経症状を示してほぼ100%死亡する極めて危険なウイルス性の人獣共通感染症。本病は、約4,000年前から人類に知られていたが、高度な医療が確立した現在も、世界では毎年約50,000の人と十数万の動物が発病死していると推定されている。
 狂犬病の病原体はウイルスで、粒子の大きさは85 x 180nmで、比較的大きな弾丸状のウイルス。分類学的には、インフルエンザや麻疹などと同じマイナス一本鎖のRNA遺伝子に持ったモノネガウイルス目、ラブドウイルス科、リッサウイルス属に分離される。
 インドでは毎年30,000人の死亡が報告されている。狂犬病ウイルスの感染源動物は、先進国では主に野生動物で、北米では特にアライグマ、スカンク、キツネ、食虫コウモリ、ヨーロッパではアカギツネが中心になっている。一方、発展途上国では、主に犬や吸血コウモリ(中南米)で、人での発生の90%以上がこれらの国々で起こっている。
 日本では、1920年代に年間約3,500件の発生があったが、1922年に家畜伝染病予防法が制定され、犬にワクチン接種が義務付けられてから約10年で年間数件の発生までに激減させている。その後、太平洋戦争で予防対策が疎かになったとたんに約1,000件の発生が見られた。
 しかし、1950年に狂犬病予防法が施行され、犬に年2回のワクチン接種が義務付けられたところ、1956年の6頭の犬の発生を最後に、1970年にネパールで犬に噛まれた青年が帰国後発病死した1件を除き、今日まで、狂犬病の発生を許していないん。このことは世界で稀な快挙と言える。
 しかし、日本を取り巻く国々では、いまだに本病が多数発生していること、中でも年々交流が盛んになっているロシアや東南アジアなどでは多数の発生が報告されており、何時侵入されてもおかしくない状況にあると言える。
 なお、動物(ほとんどが犬)と人の発生数が平行しており、犬での予防の大切さがこれでもうかがうことができる。
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2019年11月02日

飼っているペットが他人を傷つけた場合は民法が適用される?

飼主の自宅に工事に行った際に、工事人が犬に噛まれた事例がある。この場合、飼い犬が「噛む犬であることを告げなかった」「口輪をはめておかなかった」など、飼主としての注意を怠ったとして、その責任が裁判で問われた判例がある。
犬の散歩中に通行人を怪我させてしまったというケースは、マスコミでもよく取り上げられている。 この場合も、飼主の管理責任を問われ、損害賠償を命じられた判例がある。散歩中は愛犬をリードでしっかりと繋いで、他人に飛びかかることがないように注意することが飼主としての義務とされている。
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2019年11月05日

海外の法律はペットを尊重した内容

 欧米からペット後進国と言われ続けている日本。昨年、動物愛護法が改正されたが、まだまだ欧米の足元にも及ばない面が多々見られる。では、ペット先進国の法律にはどんなことが定められているのだろうか。
・動物福祉先進国スウェーデンではお留守番は6時間までと定められている
2018年に全面的に改正されたスウェーデンの動物保護法では、法の目的として「動物福祉及び動物の尊重を促進すること」が謳われている。また、飼主向けに細かく定められた規則が小冊子にまとめられ配布されている。
  規則の中で特に目を引くのは、「ケージなどの狭いスペースで、長い間、犬や動物を閉じ込めてはいけない」「飼主またはその家族が1日2回は犬の様子を見ること」「屋外で2時間以上繋留してはいけない」「毎日必ずハウスの外に出して排泄させること」など、犬の習性を理解した上で、飼主が守らなくてはいけない最低限のことが項目別に記されている。
・ブリーダーライセンス制度を導入しているイギリス
1911年に動物保護法が制定されたイギリスでは、1980年には公共の場や青空市場などで登録をしていない人は生体を販売してはならないと定められている。また、ブリーダー・ペットショップ・ペット宿泊施設などの動物を扱う業種のライセンスが一本化されており、さらにブリーダーには、子犬の販売時に母犬を見せることが義務付けられている。
・ドイツでは飼育方法が厳しく定められている
正当な理由がない限り犬の刹処分が禁止されているドイツでは、憲法で動物を保護することは国の責務であると明記している。
 犬のサイズや犬種にとって、ケージやサークルのサイズが詳細に決められ、犬だけを長時間、留守番させてはいけないことや1日最低2回、計3時間以上を屋外へ連れて行かなくてはいけないなど、犬を育てる上でのルールが細かく定められている。 また、法律を犯していることが通報されると、アニマルポリスや獣医局から指導を受けることになる。さらに、違反が続いた場合は、強制的に犬が施設に収容されてしまい、大好きな愛犬と会えない日々を過ごすこととなる。
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2019年11月06日

盲導犬は「物」扱いなのか?

 最近,盲導犬にケガをさせた事件が問題になっていた。その中で,「何で、生きてる盲導犬が物なんですか」「盲導犬にケガをさせたのが器物損壊なのはおかしい」という意見が出ている。
 盲導犬は、法律では「物」としてしか保護されないのか。まず、法律(動物愛護法)で「愛護動物」として保護されている。そして、正当な理由もなく、盲導犬にケガを負わせれば動物愛護法44条1項違反で2年以下の懲役か200万円以下の罰金が課される可能性がある。
動物愛護法
第44条
1 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処する。
4 前3項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一 牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二 前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの
では、きちんと動物愛護法があるのに、なぜ器物損壊罪で警察が捜査をしていると報道された。何か不思議ではないか。実は,警察が器物損壊罪で捜査をするのも,あながち間違いではないという現実がある。どういうことなのか器物損壊罪(刑法261条)を読んでみよう。
刑法
(器物損壊等)
第261条
前3条に規定するもののほか、他人の物を損壊し、又は傷害した者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料に処する。
 懲役の期間を比べてみると、器物損壊罪のほうが動物愛護法44条1項違反より1年長いのだ。罰金では、動物愛護法44条1項違反のほうが重いのだが、刑罰については、懲役のほうが罰金より常に重いとされる(刑法9条,10条)ので、器物損壊罪のほうが重いことになる。
 そのため、器物損壊罪で捜査することは、悪質な行為に対して厳しく対応するという意味では間違っていないことになる。
 ちなみに、盲導犬などの動物が器物損壊罪の対象になるのは、器物損壊罪に「傷害した」と動物を前提にした文言があるからなのだ。
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2019年11月07日

飼育のきっかけは?


 一般社団法人ペットフード協会の「平成29年全国犬猫飼育実態調査」によると、飼育している犬種の1位は、 ミニチュア・ダックスフンド、2位 チワワ、3位トイ・プードルとなっている。小型犬が人気なのがわかる。また、飼育のきっかけのベスト3は以下の通りである。
1位 生活に癒し・安らぎが欲しかったから 
2位 以前飼っていたペットが亡くなったから
3位 家族や夫婦間のコミュニケーションに役立つと思ったから、ペットショップで見て欲しくなったから
確かに、犬を飼うと家族との共通の話題が増えたり、近所で犬を買っている人と仲良くなったりと、メリットも多い。
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2019年11月09日

犬のフンの不始末は軽犯罪法にあたる可能性がある!

散歩をしていると、驚くほど犬のフンを始末しない飼主を目にする。これはただのマナー違反なのだろうか、それとも、何かしらの法律に抵触しているのだろうか。
 犬の散歩において、フンを始末しない飼主は法律的に問題ないか。軽犯罪法によって処罰の対象となる軽犯罪にあたると考えられる。
 軽犯罪法1条27号は、「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者」と規定している。また、これに該当するものは、拘留または科料(1000円以上1万円未満)に処するとされている。
 一度や二度の不始末で逮捕されたり立件されたりすることは、現実的には考えにくいところだが、何度注意されても、犬のフンをいつも始末せず近隣の人に常に迷惑をかけているなど悪質性が高い場合は、逮捕される可能性もゼロではないだろう。
 犬のフンの不始末はマナーの問題だけでなく、法律違反にあたる可能性もあることがわかった。
 外で散歩中の犬を見ると、笑顔になる人も多いかと思う。しかし、その飼主のマナーがしっかりしていないと、不愉快な気持になってしまうものだ。
 人と犬とが快適に暮らすには、飼主が責任を持って自分の犬のしつけをする必要がある。「かわいい」だけでなく、きちんとしつけや世話をして、周りの人に迷惑をかけないよう心掛けることだ。
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2019年11月10日

老犬に多い病気は何がある?

 老犬にどのような病気があるか、あらかじめ知っておこう。
・糖尿病
 犬も糖尿病にかかる。糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンが不足することで生じる病気。比較的小型犬に多いとされ、お水をたくさん飲み、尿もたくさんすることが大きな特徴とされている。
 食欲が増進することが多く、始めのうちは元気だと思われがち。ただ病気が進行してくると、お腹が膨れる、太っていた犬が急にやせる、という症状が現れるようになる。
・心臓の病気
 老犬によくみられる心臓病が、「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」だ。初期には目立った症状はないが、次第に運動や興奮で咳が出るようになる。進行すると安静にしていても咳が出て、散歩を嫌がり座ってしまうこともよくみられる症状だ。
 さらに重症になると、心不全を起こし呼吸困難や肺水腫を合併するため、命に関わる可能性もある。
・腎臓の病気
 腎臓病では「慢性腎不全」が代表的。徐々に腎臓の機能が失われていくため、最初はなかなか気づくことができない。水をたくさん飲み、尿も多くなるのが最初の症状。そのまま進行していくと、嘔吐や貧血、食欲低下がみられるようになる。
 腎不全は早期発見すると処方食や点滴で、進行を遅らせることが可能。
・悪性腫瘍
 悪性腫瘍(がん)は、犬にも多くみられる病気。高齢になるとどうしても抵抗力や代謝が低下してしまうため、悪性腫瘍が発生しやすくなる。悪性腫瘍ができる部位は、乳腺、肝臓、脳、膀胱、骨、リンパ、皮膚など多岐にわたるのは人間と変わりない。
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2019年11月11日

犬が老化で引き起こす病気と症状

・老犬の足
 犬の老化が引き起こす代表的な病気と、その症状とはどのようなものなのか。「老化現象だから……」と放置せず、早めに治療することが大切。
・目の病気
 「老齢性白内障」は、加齢に伴って発生する。目が白く濁って見えるため、飼主も気付きやすい病気といえるだろう。進行するとボールやおもちゃを追えなくなる、家具にぶつかりやすくなるなど症状もみられる。
 糖尿病など、他の病気が原因で生じる白内障もあるので注意が必要。
・骨や筋肉の病気
 「変形関節症」は、軟骨の変性によって生じる病気。痛みで歩きたがらない、階段を嫌がるなどの症状がみられる。老犬にみられる椎間板ヘルニアの多くは、徐々に病気が進行する「椎間板突出症」。突出した椎間板が脊椎を圧迫するので、痛みが最初の症状として現れる。
 進行すると足がマヒしたり、排尿困難になったりすることもあります。
・脳の病気
 老犬の脳の病気で代表的なものが、「認知症」。犬の認知症について、正しくは「認知機能不全」と呼ばれている。同じところをぐるぐる回る、単調に吠え続ける、しつけを忘れる、生活が昼夜逆転する、飼主を忘れるなどさまざまな症状があるが、どの犬にもすべての症状が出るわけではない。
 原因は脳の血管の出血、脳炎、脳腫瘍、ストレス、脳の老化によるものなどが考えらる。
・皮膚の病気
 高齢になると免疫力が低下するため、「皮膚真菌症」にもかかりやすくなる。真菌はカビの一種で、フケや脱毛が主な症状。人にも感染することがあるので注意しよう。
 他にも抵抗力が落ちた老犬は、皮膚に炎症を起こす「ニキビダニ」にも注意が必要。
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2019年11月12日

世代別の貧困者支援対策が重要

世代によって必要な政策が分かれてくる。まず子供向けでは特に母子世帯向けの所得保障と就業支援が重要である。また貧困世帯児童向けの教育費用の支援も重要になる。若年・現役者向けには、非正規労働者への支援が重要である。非正規労働者は、国民年金や国民健康保険に加入するケースが多いが、これらの保険料は定額負担の性格が強く、低所得者ほど逆進性が高く、未納率の原因になっている。
 したがって、当面必要な所得再分配政策は、非正規労働者にも正規労働者と同じ社会保険(厚生年金、健康保険)を適用し、将来の生活展望や医療アクセスを保障する、非正規労働者でも将来展望を持って家族を形成できるように、住宅手当、児童手当の加算、子供に対する奨学金を充実させることである。低所得高齢者には、基礎年金制度を補う最低所得保障制度の導入、医療・介護費の保険料、窓口負担の軽減が重要になる。
 さらに全世帯に共通して生活困窮者の生活支援も重要である。就職の失敗や離職に伴う長期無業となり、引きこもるもの、多重債務を抱えるものも増えているが、現在、これに対する支援政策は存在しない。これらの問題は、現金給付だけでは対応できないので、就労支援、生活相談、金銭管理支援などさまざまな生活支援政策を行う必要がある。2015年4月からスタートした生活困窮者支援制度は、このような多様な生活困窮者の生活を包括して支援する新しい仕組みとされ、その成否に期待がかかるが、うまく活用できるかは疑問である。
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老犬の病気の対処法にはどんなものがあるの?

・獣医師と飼主
 老犬の病気に早く気づくためには、飼主の日頃の観察とケアが欠かせない。また動物病院の健康診断を定期的に受けることも重要。早期発見すれば、治療の負担も少なくなるメリットがある。
・動物病院での健康診断
 動物病院で定期的に健康診断を受けることは、病気の早期発見につながる。元気なうちから健康診断を受けると、正常値と異常値の比較もしやすいこともメリット。
 また人間の約4倍の速さで年を取る犬のことを考えると、1年に一度の定期健診では4年に一度という間隔になってしまう。犬の大きさや体質、病歴を考慮し、どの程度の間隔で健康診断を受ければよいか獣医師に相談しよう。
・家でできること
 家でも、犬の様子をよく観察することで病気の早期発見が可能になる。マッサージで、身体をすみずみまで触ることも大切。皮膚の異常や腫瘍に、早く気付いてあげることができる。また人に身体中触られることに慣れていると、診察のときに暴れにくくなるのもメリットである。
 犬の様子がいつもと違うと思ったら、早めに動物病を受診しよう。動作やしぐさで気になることがあったら、動画を録っておくと診察に役立つ。
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2019年11月13日

老犬には細やかなチェックを!

 老犬の健康のためには、日頃の細やかなチェックが欠かせない。万が一病気になったとしても、早期発見することで治療の負担を減らせる。そのためにも老犬がかかりやすい病気には、どのようなものがあるかを理解しておこう。
 動物病院での定期的な健康診断も大切。元気なときから獣医に診てもらうことで、病気を発見しやすくなるメリットがある。またちょっとでも変だなと感じたら、動物病院を早めに受診しよう。
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2019年11月14日

フィラリア症は命を脅かす病気

 フィラリアは、犬糸状虫という学名を持つ寄生虫の名前である。成虫はオスが全長20〜25cm、メスは全長25〜30cmほどで白色をしている。
 蚊に刺されることによって、ミクロフィラリアと呼ばれる小さな幼虫が犬の体内に入ると、およそ3ヵ月間かけて発育を続けながら体内を移動する。最終的には心臓や肺動脈にたどり着き、さらに3ヵ月間ほどかけて成虫になると、幼虫を産む。一度フィラリアに感染すると、犬の体内でフィラリアがどんどん増えていくのが恐ろしいところ。
 フィラリアが増殖すると、血液循環が悪くなり、呼吸器や循環器や泌尿器に障害をもたらす。もし治療が手遅れだった場合は、肺やお腹に水が溜まったり、呼吸困難になったりする。
 30年以上前の話だが、外飼いの犬もフィラリア症が原因で心不全になり、命を落とした。 末期は、呼吸が苦しそうで、ゼーゼーと咳をしていた。腹水のせいでお腹が大きく膨らんで見えたが、体重は減ってガリガリになってしまった姿も脳裏に焼きついている。まさに、手遅れの状態だったのだろう。
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2019年11月15日

フィラリア症―軽症ならば治療も可能

 フィラリアに感染しても、初期にはほとんど症状が見られない。飼主が気づけるとすれば、愛犬が軽く咳き込む様子を発見したり、食欲が減っていると感じるくらいだと言われている。
 フィラリア症は、軽症であれば駆虫薬で治療が可能。フィラリアが心臓に達する前に、幼虫の段階で駆除するのだ。もしすでに心臓にフィラリアの成虫が寄生していた場合、駆虫薬によって死んだ成虫の死骸が原因で血流が悪くなり、犬が死亡する危険性も。しっかり検査してから、内科的な治療が可能かどうかを判断して治療を開始することになる。
 なお、治療法は、愛犬の年齢や症状やフィラリアの感染数によって異なる。
 ちなみに、人間もごくまれにフィラリア症になる。国内でも過去100例ほどは感染例があるそうだが、人間や猫の体内ではフィラリアは犬の体内ほどは育ったり増殖したりはせず、感染しても無症状のケースや、重症化することはあまりないそうだ。
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2019年11月16日

フィラリア症では血液検査をしてから予防薬を開始しないと危険!

 フィラリア症は予防ができる病気なので、必ず愛犬には予防策を講じてあげたいもの。 予防法としては、毎月投与する口から飲ませるタイプや皮膚に直接つけるスポットタイプ、数ヵ月間効果が持続する注射約などさまざまな方法があるので、獣医師と相談の上行うことだ。
 予防薬とも呼ばれているが、薬は、犬が蚊に刺されるのを予防するわけではなく、蚊に刺された際に皮膚に入ってきたミクロフィラリアが、心臓に到達する前に駆除する役割を果たすもの。
 すでにフィラリアに感染しているのに駆虫薬を飲ませると命に危険が及ぶ可能性があるため、シーズン最初の投薬前には、フィラリア感染の有無のチェックは必須である。 動物病院で犬の血液を少量採取したら、その場でチェッカーを使ってフィラリアの抗原検査が行える。結果が陰性ならば、安心して投薬が開始できる。
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2019年11月19日

命を預かる:飼う前に考えよう・・・飼主に必要な10の条件 1

 あなたがペットを飼うということは、あなたがそのペットの命を生涯預かることだ。ペットはあなた以外に頼る人がいなくなるのである。
 @ 住宅がペットを飼える状況にあること
 ペットと安心して暮らすためには、ペットを飼える住宅に住んでいることが絶対条件。また、「ペット飼育可」の集合住宅であっても決められたルールを守り、その集合住宅内はもとより、周辺の住宅や環境への配慮を心掛けなければならない。
 A ペットを迎えることに家族全員の合意があること
 ペットを家族に迎えるにあたっては、その家族全員が合意していることが大切。十数年の寿命を持つ犬や猫を飼う際には特に重要だ。
 どのような家庭でも、10年以上の歴史を重ねていくうちには、家族構成や生活環境の変化が起こる可能性がある。そのような中であっても、家族全員が動物と暮らすことに合意をしているのであれば、家族に迎え入れた動物もその一員であることが前提となった対応がなされていくだろう。そうあって欲しいもの。
 B 動物アレルギーの心配がないこと
 家族内にアレルギー体質の方がいる場合には、事前に専門病院で動物アレルギーについても検査をしてもらおう。もし動物アレルギー発症の可能性のある場合には、どのような対策を講じるか、飼う、飼わないも含めて家族内で十分話し合いをしよう。
 C そのペットの寿命まで(終生飼養)飼育する覚悟があること
 犬も猫も、適正に飼養すれば10年以上生きることができる動物。動物を迎え入れた家庭は、そのペットの命を、寿命をまっとうするまで預かることになるのだ。10年以上にわたって給餌、給水、快適な生活環境、健康管理を続けなければならない。 ペットを飼いたいと思ったら、このことも十分考えなければならない。
 D 世話をする体力があり、その時間を割けること
 ペットを家族に迎えれば、飼主は、当然その動物のために時間を割かなければならない。食餌や水を適切に与え、トイレの掃除、快適な生活空間の維持、犬の場合は散歩、種類によってはブラッシングなどの手入れなど、これらをこなせる時間と体力がなければならない。子供の希望で飼い始める家庭もよくあるが、数ヵ月後には世話は親の担当になってしまった、などもまれなことではない。これらのことを十分念頭に置いて、動物種、成長したときの大きさなどを、飼うか飼わないかを含めて、検討することだ。
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2019年11月20日

命を預かる:飼う前に考えよう・・・飼主に必要な10の条件 2

E 高齢になったペットの介護をする心構えがあること
 適切に飼育すれば、ペットも長生きする。しかし、それに伴って、ペットも老衰や認知症になるケースが増えてきている。 動物を家族に迎える以上、高齢になった動物の介護をする心構えも必要である。
 F 経済的負担を考慮すること
 ペットは生きている。食餌代ばかりでなく、生活用品、ワクチン代など、人と同じようにいろいろな費用が掛かる。特に医療費は、病気やけがによっては思わぬ高額になる場合もある。 民間会社によるペット保険はあるが、公的な保険制度はない。動物を家族に迎えれば経済的に負担がかかる、ということも承知しておく必要がある。
 G 必要なしつけと周囲への配慮ができること
 ペットと家庭内で楽しく暮らすには、ペットにある程度のルールを覚えてもらう必要がある。 最近では、悪いこと(飼い主にとって不都合なこと)をしたら「罰を与えて叱る」しつけではなく、家族として楽しく暮らすためのルールを「誘導して覚えてもらう」タイプのしつけが主流になってきている。しつけをするのも動物との絆を深め、楽しみの1つとすることができまする。と同時に、飼主もペットを飼ううえでのマナーを十分こころえ、家庭外、近隣社会に対して迷惑をかけないように配慮することが必要である。
 H 引っ越しや転勤の際にも継続飼養する覚悟があること
 家族構成や、生活環境の変化、また、仕事の都合などで転居する必要が生じる場合がある。 しかし、ペットを家族として迎え入れているのであれば、転居先にペット飼育可の住宅を探すなど、ペットの終生飼養を心がけなければならない。
 I 飼えなくなった場合の受け皿を考えておくこと
 これまで、@からHまでペットを飼ううえでの心構えを考えてきたが、それでも不慮の事故など、さまざまな事情で飼えなくなってしまうケースが出てくることがあるかもしれない。万が一の際に、代わりに飼ってくれる人を見つけておくことも重要だ。
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2019年11月23日

若い世代の飼主は減少傾向、しかし70代のペット飼育率は変わらず

 一般社団法人ペットフード協会が発表した『全国犬猫飼育実態調査』によると、犬の飼育頭数は約890万頭、猫の飼育頭数は約964万頭となっており、前回調査と比べて犬の飼育率が減少傾向にあることがわかった。
 また、飼主の年代別飼育状況を見てみると、20代から60代の飼主がこの5年間で減少しているのに対し、70代の飼主だけは飼育率が変わらず維持されているという。この点から、シニア世代とペットの「切り離し難い関係」が見えてくる。
 では、シニア世代がペット飼育を継続する場合、または、やむをえず飼育を“卒業”しなくてはならなくなった場合、消費者としての視点ではどのようなことに気をつけたら良いのだろうか。
 公益社団法人 全国消費生活相談員協会会員で、消費生活専門相談員の須黒真寿美さんは、相談員として動物愛護協会の「ペット110番」の仕事に携わったことをきっかけに、ペットに関わる消費者問題に詳しい消費生活相談員として省庁職員や動物取扱業者向けの講演活動を全国で行っている。
 「私自身もペットを飼っていますから、相談を受けると飼主さんの気持ちがよくわかるのですが、ペット販売に係るトラブルは、販売店側からの交換や解約など法律上は問題のない提案であっても、ペットへの愛情があるため解決が難しいトラブルです。また、飼主さん側の問題として、多頭飼いやしつけ不足で近隣に迷惑をかけ裁判にまでなっているケースもあります」
 「今回の講座のタイトルは“シニア世代に向けたペットと健やかに暮らすヒント”としましたが、実はこれはシニア世代に限ったことではありません。ペットと関わるすべての方に共通して知っていただきたい内容を講座の中でご紹介します」
  須黒さんによると、最近のペット販売に関する相談の中で目立つのは「ペット販売業者(動物取扱業者)からの強引なセールスによるトラブル」だという。
 「実はここ数年、ペットの飼育頭数は猫は横ばい、犬は減少傾向にあります(一般社団法人ペットフード協会『平成30年全国犬猫飼育実態調査結果』より)。日本国内の人口減少や飼い主の高齢化によってペットを飼える人の数が少なくなってきたこと。そして、医療技術の向上によりペットが長生きするようになったことが背景にあるのではないかと考えられます。
 しかし、ペットショップによっては、飼い続けることが困難と思われる一人暮らしの若い人に“抱かせる”などして販売しているケースがあります」
 ペットというのは法律上では「有体物」つまり「モノ」として扱われている。しかし、実際には命ある個体であるため、家電製品等を購入・交換・返品するのとは違って一度個体に接してしまうと「愛情」が湧いてしまう。ペットが“家族以上に家族的な存在”となれば、トラブルに巻き込まれてしまったときのダメージも大きい。

「例えば“このコはおとなしいからペット飼育不可の集合住宅でもバレませんよ”などのセールストークに押されて断りきれずマンションの管理組合や家主とトラブルになったり、ペットを購入した後に先天的または後天的な異常が見つかったとしても、その頃にはすでにわが子同然にペットへの愛情が深まっているため返品できず、莫大な治療費を抱えてしまう等の相談がある。
 購入したペットに病気などがあった場合、販売店側からは解約・交換などが提案がされることがありますが、飼主にとっては一度飼ってしまうと“うちの子”になるため、解決が難しいのです。消費生活センターでは両者から話を聞き、相談者(消費者)には法律上の説明をして、話し合いで合意点を見つけるよう促します。相談はそれぞれに事情が異なるので、合意点もそれぞれに異なります」
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2019年11月24日

新規参入が増えているペットサービス業に関する相談は増加傾向

 犬の平均寿命は14.29歳、猫の平均寿命は15.32歳。
 「シニア世代の飼主がペットを飼い続ける場合は、ペットの寿命までちゃんと責任を持って飼育することができるかどうか、について、飼主本人だけでなくご家族も一緒に考え、話し合ってほしい」
 また、比較的新しい事業形態であることからここ数年で相談件数が増加しているのが、ペットホテルやペットシッターをはじめとする『ペットサービス業』に関するトラブルだ。
 特にシニア世代の飼主の場合は“脚が痛くて散歩に行けない。入院することになったのでペットを預けなくてはいけない。ペットの介護が必要になったが自分も体調が悪くて介護に対応できないなどの困りごとに直面するケースが出てくる。そういうときには、ペットシッターやペットホテル、老犬老猫ホームなどのサービスを利用するといいだろう。
 ただ、この分野はまだ未成熟なので、事前に施設を見学する、サービス内容や価格を確認するなどして、納得できる事業者を選択することが大切である。
 ペットサービス業自体が増加傾向にあるため相談も増加傾向となっており、具体的には『トリミング中の事故でペットが死んでしまった』『ホテルに預けたら他の犬に噛まれて大ケガを負ってしまった』『ペットトレーナーの訓練中に事故が起きてしまった』『老犬ホームに愛犬を預けたが契約金の内容がよくわからない』『ペットの治療費として高額を請求された』などの相談が寄せられている。
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2019年11月25日

ペットサービス業は発展途上、契約前でも良いので相談を!

 ペットに対するサービス提供に関するトラブルというのは飼主側では防ぎにくいものではあるが、最低限の予防策としてまずは『ペットサービス事業者の登録の有無を確認し、信頼できる事業者を選ぶこと(ペット事業者には販売も含めて動物取扱業の登録・掲示が義務付けられているほか、購入者に対しては対面で18項目の事前説明を行うことになっている)』。『契約書には安易にサインをせずに、万一のトラブル時の責任の所在や料金・サービス内容を確認してから契約を行うこと』など、消費契約における基本事項を徹底することが大原則だ。
 ブリーダー紹介サイトがあるが、ペットは必ず現物を見て購入すること。また、ペットのためのスイーツショップ、ファッションブティック、マッサージ店など新規業態も登場しているため、新しいジャンルが増えればその分想定外のトラブルが発生することも予測しておかなくてはいけない。
 実際にトラブルになった場合はもちろんのこと、実際にトラブルになる前であっても、契約に関わることであれば地元の消費生活センターへ気軽に相談することだ。消費生活センターで受けた相談は、情報として市民への注意喚起に活用し、中には法の改正につながることもある。また、環境省や事業者団体へもデータとして伝えることで改善につながる。消費生活センターを利用するのがいいのではないか。守秘義務があるので周囲に知られることはなく、無料で相談できる。
 相談窓口となるのは、各自治体の『消費生活センター』や『動物愛護相談センター』など。消費生活センターでは契約トラブルに関する相談の受付。動物愛護相談センターではペット飼育に関する悩み事へのアドバイスのほか、飼主の高齢化等の事情によりどうしてもペット飼育が困難になった場合に、協力を依頼できるボランティア団体の紹介も行っている。
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2019年11月26日

消費生活総合センターを活用しよう!

 飯田橋にある『東京都消費生活総合センター』。毎週月曜から土曜の午前9時〜午後5時まで(祝日・年末年始はお休み)相談受付を行っている 。※消費者ホットラインは局番なしの『188』で受付。
 なお、各地のセンターの連絡番号、住所などはあらかじめチェックしておくことだ。
 
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2019年11月27日

高齢者のペット飼育の継続については『家族の理解』が不可欠

飼主に必要な10の条件は次の通り。
@ 家族全員が動物好きであること
A 世話をする時間と体力があること
 B ペットを飼える住宅に住んでいること
 C 動物アレルギーがないこと
 D 引越しや転勤の予定がないこと
 E 毎日の世話を10年以上継続できること
 F 経済的な負担を賄えること
 G 基本的なしつけと周囲への配慮ができること
 H ペットが高齢になっても最後まで介護する気持があること
 I やむなく飼えなくなった場合の引き受け先があること
 いかがだろう。シニア世代の飼主でなくても、この10ヵ条をすべてクリアした上でペット飼育を行っているご家庭は意外に少ないのではないだろうか。
 今の高齢者は“ペットのいる暮らし”に慣れている世代。ペットの存在そのものが生甲斐であり、ペットの世話をすることで頑張ろうという気持も生まれてくる。そのため、飼うと決めたら最後まで飼うために家族や周囲の理解を得ることと、もしもの場合に引き取ってくれる人へ依頼をしておくなどの準備が必要と考える。
 また、自宅での飼育にこだわるのではなく、猫カフェなどのコミュニティスペースを利用したり、アニマルセラピーを活用することで動物と触れ合う時間を作ることもできるので、さまざまな選択肢を検討した上で『ペットの飼育』と向き合ってほしいと思う。
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2019年11月28日

なぜ犬猫へのマイクロチップ装着の「義務付け」に反対するのか?

 動物愛護法改正の議論のなかで、「飼い犬猫にマイクロチップを装着することを義務付ければ、迷子になっても飼主がわかり、殺処分が減らせる」といった意見をよく耳にする。また、環境省は、動物愛護法の附則に従って、販売される犬猫への装着義務付けに向けての検討を進めている。
 マイクロチップの装着には反対しないが、それを「義務付ける」ことには反対する。
 マイクロチップ(以下、チップといいます)は、直径約2o、長さ8〜12o程度の円筒形の電子標識器具。チップごとに15桁の番号が記録されていて、専用のリーダー(読み取り器)でこの番号で読み取ることができる。この番号を、登録データを管理する組織(日本では動物ID管理普及推進会議(AIPO)や一般社団法人ジャパンケネルクラブ等)に照会すると、登録されているその動物の飼い主の氏名や連絡先、その動物の特徴(種類、性別、生年月日など)、装着した獣医師名や連絡先などの情報がわかる、という仕組みである。
チップは、獣医師によって注射器のような専用の器具を使って皮下に埋め込まれる。動物の種類によって埋め込まれる場所は異なるが、犬猫は首の背面が一般的だ。
 チップを入れておけば、飼い犬猫が迷子になったとき、見つかりやすくなるのではないか。たしかに迷子になって、保健所や動物管理センター、動物病院などに保護された場合、チップが入っていれば飼主のもとに戻れる可能性は高くなる。しかし、チップは次のように万全ではなく、チップを入れていれば安心というわけではない。
 すべての保健所、すべての警察署、すべての動物病院がリーダーを所有、設置しているわけではないので、収容先によってはチップを読み取る作業ができないのだ。
 ただし、犬猫を捨てたらチップによって犯人がわかるので、遺棄防止になるのではないか。それも、残念ながら、次のような理由からその効果はあまり期待できない。
 チップを入れるには、「自分の犬猫を動物病院に連れていく」「5千円程度の装着費用を払う」「郵便局で登録料1,000円を振り込む」「申込書を郵送する」といった手間や費用がかかる。そのようなことをきちんとする飼主は、そもそも犬猫を捨てる確率は低いと言える。
自分の飼い犬猫を捨てる、不妊去勢をせず、どんどん産ませてはその子犬子猫を捨てることを繰り返す、というような無責任でどうしようもない飼主は、義務付けをしてもチップを入れないと思われるため、捨て犬猫の犯人捜しにチップが効果を上げることはほとんど望めない。
 狂犬病予防法における犬の登録の実態からも義務付けとしたからといって、徹底されるわけではないのは明白だ。
 少なくとも、迷子になったときに見つかりやすいという メリットはあるのだから、飼い犬猫へのチップの装着を義務付けたらいいのではないか。
 自分が飼っている犬や猫が迷子になったときのために、チップを入れておくことに異論はないが、法律や条令等で「義務付け」とすることには大きな問題がある。それは野良猫の命を脅かすことになるからだ。
 なぜ、チップの装着を義務付けにすると野良猫の命を脅かすことになるのか。
 猫は、飼い猫であれ野良猫であれ、動物愛護法で愛護動物に規定されており、虐待すれば罰せられるわけだが、中には、「野良猫ならば殺しても構わない」と思っている人がいまだに多くいて、「糞尿被害がある」「数が増えている」を理由に、野良猫を駆除しようと捕獲したり、毒殺したりといったことが後をたたない。それどころか、駆除目的という不正な猫の引取りをする自治体もいまだにある。
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2019年11月29日

その他にも「去勢施術の義務付け」による問題はあるか?

 次の3つの問題がある。
 1.額の税金がかかり、不妊去勢手術の助成金への影響が懸念される
 チップ装着が義務化された場合、すべての自治体の動物収容施設、全警察署、動物病院など、多くの施設にリーダーを設置することになり、多額の費用が必要になる(最も安価な小型タイプで25,000円、少し離れた位置から読み取れる棒状タイプは125,000円〜、ゲート式は約800,000円)。
 また、チップ装着の推進・普及や義務化に伴う費用の補助については、自治体からもそれを望む声があがっており、そこにも費用がかかると考えられる。一方、不妊去勢手術の助成金制度のある自治体は全国で約390自治体にとどまる。指定都市、中核市ですら、サポートする制度が何もないところが10自治体あり、そのうち、5自治体が財政的な理由であると回答している。自治体に収容される犬猫の8割以上が所有者不明の犬猫であり、猫の数は犬の倍近くに及ぶ。殺処分を減らすには、最も多い幼齢猫の引取りを減らすこと、つまり、野良猫の繁殖制限が最重要かつ不可欠と言える。
 そのために欠かせない市民ボランティアによる「地域猫活動」において、不妊去勢手術の費用は大変負担が大きいものとなっている(オス1〜2万円、メス2〜3万円)。
 地方自治体の動物行政の財政は厳しく、市民ボランティアに世話を手伝ってもらったり、収容した犬猫用フードの寄付を募ったりもしている。
 そのような中、チップが義務化となれば、ますます不妊去勢手術の助成金制度の拡大・普及への影響が懸念される。
 2.愛護団体にとって大きな負担となる
 日本の愛護団体は、個人宅で犬猫を保護しているような小規模のところが大多数を占めている。その活動費は寄付だけではまかなえず、手弁当で活動しているところがほとんどだ。日々の餌代に加え、保護された動物は治療を必要とする場合が多く、医療費の負担も相当なもので、どの団体も財政はひっ迫している。
 そこにチップ装着が義務付けられたなら、到底、日本のレスキュー活動、保護・里親探しの活動は立ち行かなくなってしまいる。
 3.健康被害の報告もある
 次のようにチップ装着による犬猫への健康被害についての指摘もある。
 ・米国獣医師会:「動物がマイクロチップのために癌を発症するリスクは非常に低い」 =発症するケースはある
 ・環境省:「埋め込みによる副作用はほとんど報告されていない」=副作用の報告がある
 ・英国小動物獣医師会:インプラント反応として、「血腫(皮下出血)や感染(装着部位付近の腫瘍もしくは感染が全身に広がり、病気になる)」「異物が挿入されたことによる炎症反応」
posted by IT難民 at 06:01| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする