2020年05月06日

動物の「里親」に関する契約書〜所有権そのほかについて、明確にしておく必要がある〜

 動物の場合、「里親募集」の求めに応じて「里親」となる場合、人の場合のようなあらかじめの明確な規定はないかわりに、「里子」となる動物についての所有権に関する点が後々問題となる場合がある。
 例えば、「里親」になることについて、引渡しの段階で、里子についての完全な所有権の移転がなされるものか、里親を募集した側(所有者)からの条件などがあらかじめ付されたうえで、その条件について里親了解のもと、引渡しが行われ、その条件が満たされた    場合に里子ついてのに所有権を移転させるとし、これが満たされない場合には、引渡後であっても、前所有者は返還を求めることができ、この求めがあった場合、里親は前所有者に里子を返還しなければならないものか。
 上記は、事前に取り決めるべきことの、ほんの一例だが、もし、たったこれだけのことについて、里親を募集した側と里親になった側との間で、あらかじめ明確な合意ができておらず、双方の認識に食い違いがあり、何かのきっかけで互いに所有権を主張する事態となった場合、お互いの認識や理解の程度を明確に出来る根拠がなければ、申入れから引渡しまでの間の「言った」「言わない」に終始することになりかねない。
 1.まず、里子となる動物については、完全な所有権とともに引渡されるものか、所有権の移転について、何らかの条件付きで引渡されるものか、預けられるだけのものか                    を最低限明確にしておく必要があり、
 2.また、所有権のありようのほか、それぞれの責任や費用分担を申し合わせるうえで、   「何らかの条件」がある場合、それは何か、条件が満たされた場合はどうなるか、条件が満たされない場合にはどうなるか、所有権の移転が留保される(経過観察期間を設ける際等)場合、行政への登録はどうするか、引渡しの際に気付かなかった疾患や疾病があった場合にはどうするか、もし返還することになった場合、里親が飼養に関して支出した費用の負担をどうするか、預ける場合、その期間はいつまでか。また、預けられる間の費用の負担をどうするか、などのほか、必要事項について、あらかじめ詳細を取りまとめ、
 3.お互いの了解を明確に残すために、譲渡および譲受契約書(引渡し=完全な所有権移転、を示すもの)、譲渡および譲受契約書(条件付きまたは所有権留保などの特約付きのもの)、寄託および受寄契約書(預け、預けられる場合の内容を示すもの)、このほか内容に応じた書面により、お互いの認識と理解の内容を残しておくことが望ましいものと考える。
 なお、上記までの「条件」は、その内容により「停止条件」「解除条件」とされる種類に分かれ、ここに双方の希望や要望が反映されることになりますが、これが曖昧な場合も、やはり後々の食い違いの原因となることがあるので、事前の充分な申し合わせが必要となる。
posted by IT難民 at 07:02| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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