2020年05月08日

イヌやネコにはどのような権利があるのか?

 残虐行為からの自由、自然災害から救出される権利、あるいは法廷で利害関係が考慮される権利など、法律家の多くが権利と見なすものをネコやイヌに与える法律がここ2、30年で数多く定められている。
 今でもネコやイヌは人間の所有物と見なされている。法律上、厳密に言えばペットとソファや車との間に違いはない。しかし、特にネコやイヌに関して言えば、動物と人、そして所有物と人との境界線を曖昧にする法改正がいくつも行われてきた。
 ではなぜ、米国獣医師会(AVMA)はペットを法的に人と見なすことに反対しているのか。獣医は、私たちがペットを子供のように扱うことで利益が得られることを知っている。ネコをトースターのように扱う飼主が獣医に500ドルも払うとは考えにくい。しかし、ネコを家族の一員と見なしてれば、化学療法に何千ドルもの大金を費やすことをいとわないはずだ。
 ところが、ペットを法的にも人と見なすということになると、AVMAをはじめとする獣医師団体は線引きをしたがる。彼らは、「飼主がネコやイヌを人として扱うようになれば、自分がミスをした場合に医療過誤で訴えられるのでは」と心配なのである。
 では、ネコやイヌは何千年も前から家畜化されているはずなのに、なぜ今になって家族の一員となりつつあるのか。
 まず、他の動物が我々の日常生活から姿を消したことが挙げられる。20世紀への変わり目には、まだ動物がどこにでも存在していた。そこら中に馬がいて、通りを見れば豚がうろうろ歩き回っていた。
 また、昔は大人数が1つ屋根の下で暮らしていたが、ネコやイヌが空虚な現代の家々を埋めるようになっている。
 ペットに法的権利を与えることで人間であることの意味が損なわれると警鐘を鳴らす意見もある。インタビューした人の中に、ペパーダイン大学で法律学教授を務めるリチャード・カップ氏という人物がいる。
 彼の見解は、人間がユニークな存在であるというもの。権利には責任や、社会と法律の仕組みについての理解が伴うのだから、権利を有することができるのは人間のみであると。人類文明というものは、自己の権利に対する理解だけでなく、他者の権利に対する理解の上に成り立っている。動物は人間ではないばかりか、彼らが人という立場や、与えられた権利を理解できるとは考えられないというのだ。
posted by IT難民 at 06:25| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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