2019年08月14日

動物による傷害事故と責任

・犬(ペット)の咬傷事故
1970年代には、人が、犬に噛まれていくら(10万円)くらい飼主が慰謝料をはらうのかという相談が多かった。事故を起こした犬は保健所へ引き取ってもらい処分するというのが普通でした。狂犬病等の深刻な被害の余韻が残っている時代だったのだろう。
 しかし、この頃は、事故を起こしたペットを保健所へもっていかないで、そのまま飼いつづける人も多いようだ。
・ 野犬事故(国賠事件ー野犬条例・動物の愛護及び管理に関する兵庫県条例31条)
かっては捨てられたり逃げられたりして野犬となった犬が群れをつくり、人や他の動物を襲い被害が発生するという事件が多発して、地方自治体にその予防と規制が求められた。実際事故が頻発するのに有効な手を打たず悲惨な事故が起きたとして行政に対する損害の賠償を求める訴訟が提起されることもあった。
このような行政の住民への安全保護責任を問う事件は、海岸の不発弾未処理による損害賠償とか、現に発生している危険の除去という点では、たとえば阪急六甲付近のイノシシによる人の被害も考慮の対象になるかも知れない。
・犬の使用業務と事故(訓練所の事故、猟の事故)
さて、仕事や遊びなどいわゆる業務に犬などを使っていて事故が発生した場合は、刑法の業務上過失責任が問われることになる。白川台イノシシ猟事件では、猟が解禁になり、紀州犬にイノシシを追い出させるため放ったところ、徳川道で遊んでいた子供が犬にかみ殺されてしまう事件だった。民事、刑事とも事件になった。刑事裁判では、専門家の意見を求めるなどしたが、動物園の関係者は、「そもそも素人が犬のような危険性のある動物を飼うこと自体問題だ」と指摘し、大学教授は一度人を噛んだ犬のかみ癖や犬に襲われない方法について幼稚な理論を展開するなどしていた。
この問題について科学的な検討が行われていないまま現状があることを痛感した。
posted by IT難民 at 06:23| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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