2020年03月30日

ペットの葬儀

 人間が亡くなった場合、遺族により故人の葬儀が行われることとなるが、ペットについても、何らかの形で、ペットの供養を行うことが多いのではないかと思う。
 このペットの供養の方法については、飼主によってさまざまな考え方があると思うが、現在の日本で考えられる方法としては、次の方法が挙げられるのではないか。
 地方自治体による引き取り
 犬や猫などのペットについては,手数料を支払うことにより,各地方自治体において、遺体の引き取りを行ってくれるのが一般的である。
 もっとも、具体的な処分の方法(動物専用の焼却炉で火葬してくれるのか、あるいは、ごみといっしよに焼却されるか)はさまざまである。
 ペット葬儀業者等への委託
 最近では,ペットについても、人間についての葬儀と同じように、火葬を行った上で、墓地に埋葬を行うといったサービスを提供する業者が増えてきているので、こうした業者に対して、ペットの供養を依頼するというのが1つの選択肢になる。
 もっとも、こうしたペット葬儀業やペット霊園といった事業については、これらの事業を直接規制する法律が存在せず、何らの許可も要せずに事業として行うことができるのが現状であり,中には悪質な業者も存在するので、信頼できる業者を探すことである。
 飼主自身による供養
 飼主が土地を所有している場合には,ペットの遺体を自らの土地に埋葬するという方法も1つの選択肢である。人間の場合であれば、墓地、埋葬等に関する法律により、墓地以外の場所において、埋葬を行うことは禁止されているが(同法4条)、ペットについては、同法の規制対象になっていないので、ペットの遺体・遺骨を、自己の所有地に埋葬するということもできる。
 もっとも、ペットの遺体をそのまま土葬するような場合には、埋葬後の遺体の腐敗等により、近隣の土地や住民に迷惑を与えることのないように配慮する必要がある。
 また,飼主が墓地の永代使用権を保有しているような場合、その墓地にペットの遺骨を埋葬してもらうという方法も1つの選択肢である。
 この点については、上述の通り、墓地、埋葬等に関する法律においては、ペットの遺骨については規制していないので、少なくとも、同法により、ペットの遺骨を埋葬することは禁じられていない。しかしながら、墓苑の管理者がペットの遺骨の埋葬を拒否することは、墓地、埋葬等に関する法律13条に定める「正当な理由」に該当すると解されており、ペットの遺骨を埋葬してもらえるかどうかは、墓地の管理者の判断に委ねられることになる。
 そのため、飼主が、ペットの遺骨を自らの保有している墓地に埋葬することを希望する場合には、墓地の管理規約を確認したり、墓地の管理者と相談することだ(一般的には、寺院境内墓地においては、宗教的な教義・戒律の下で運営されているため、管理者の許可を得ることは難しいと思われるし、公営墓地においても、使用規則等において、「人間の焼骨以外の埋蔵は認めない」旨の条項が置かれていることが多いため、ペットの遺骨の埋葬を認めてもらえるのは、宗旨宗派を問わない民営墓地に限られることになるのではないか)。
posted by IT難民 at 07:10| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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