2020年05月12日

そんな中、新たに提唱された計算式が!

 長らく「1歳で成人方式」がベストアンサーかと思われていたが、2019年11月、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、新たな犬の換算式を発表した。
【参考論文】
bioRxiv『Quantitative translation of dog-to-human aging by conserved remodeling of epigenetic networks』
 新たな年齢換算法は、これだ。「人間に換算した年齢=16 ln(犬の年齢)+31」
 思ったより難しかったので、スマートフォンの電卓を使って試してみよう。
 年齢を調べてみるのは、来年4歳になるトイ・プードルの福ちゃん(男の子)。まだまだやんちゃで、甘えん坊な福ちゃん、あなたはいったい何歳なのかが気になってくる。
 「僕、4歳だから7倍すると28歳.成人方式だと32歳の計算だよ。まだまだ若いでしょ」
 では、今回の論文で明らかにされた計算式の通りに福ちゃんの年齢を換算してみよう。
(※iphoneの電卓を横にして計算するとlnが出てくる)
@まずは年齢を入れてlnを押します。
Aその数字に16を掛けます。
Bその数字に31を足します。
すると…
 えっ…。
 実際に計算してみると、53.180…という数字になった。何と、53歳。もう立派な中年じゃないか。ビックリ…。(というか、ちょっとガッカリ…)。もう、甘えられる年齢じゃないですよ、あなた。
 「ガーン…。(涙)」
 さっきと同じように考えてみると、5歳で57歳。10歳で68歳。15歳で74歳となった。もっとびっくりしたのは、1歳ですでに31歳になるのだ。
 ではなぜ、この計算式なのか。
 人も、年齢があがっていくごとに老化が進み、病気になりやすくなるように、犬の年齢と病気のリスクも加速していく。同研究チームは、加齢によって体を構成している遺伝子ゲノムDNAがメチル化する(老化していく)ことに着目し、104頭の犬の血液を分析して、この新たな犬の年齢換算式を算出した。このようなDNAのメチル化は、エピジェネティック時計と呼ばれ、食事や環境、さまざまな要素によって変動し、それを人の年齢に換算したのが計算式というわけ。いわば、「生物学的年齢」とも言える。
 ただし、対象となった犬はすべてラブラドール・レトリーバー(大型犬)であり、必ずしも、どの犬種にも当てはまるとは限らないそうだ(相対的に、小型犬の方が長生きする傾向にある)。
 なるほど。犬の「加齢」にフォーカスした、医学的な年齢換算法だ。普段使いはしにくいが、病気や健康と合わせて考えるには、最も適しているように思える。
 福ちゃんの「4歳=53歳」からもわかる通り、この研究結果からは、犬の年齢を人間に換算すると想像しているよりも高い年齢が導き出されることがわかった。
 つまり、私たちにとっての1日は、犬にとっては数十日です。来月には、1歳くらい年をとっているかもしれない。同じときを過ごしていても、わがペットにとっての今日が、限りある犬生の中の大切な時間だということを忘れてはいけない。
 ちなみに、ギネス記録に認定されている世界で最も長生きした犬は29歳。この計算方式にあてはめてみると85歳という結果になった。
 もちろん、人と同じく、加齢に伴って病気になりやすくなる。例えば、犬の5歳は、人間でいう57歳。すでに法律上の「高年齢者」にあたる。「まだまだ走り回っているし、病気やケガもないから大丈夫」と思っていても、いつ病気になるかわからない。
 最低でも1年に1回の定期健診や、予防接種がとても大事(第一次予防=疾病の予防)。そして、小さな症状でも、病院に早くかかって治してあげることが大切なのだ(第二次予防=重症化予防)。
posted by IT難民 at 06:21| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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